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リチウムイオン電池の
リサイクル事情
リサイクル、スラグ、リユース
7-6
電池のリサイクルはビジネスチャンス
リチウムイオン電池は、原材料に有用な金属を含んでいます(図7-11)。
今後さらに需要が拡大すると、資源の枯渇問題や価格上昇により、長期的
な原材料の確保が懸念されます。そこで、使用済みのリチウムイオン電池
からレアメタルをリサイクルすることは、原材料の安定確保、環境にやさ
しい循環社会の実現とともに、新しいビジネスチャンスにつながります。
リサイクルが難しい小型のリチウムイオン電池
排出協力店などで回収された使用済みの小型リチウムイオン電池のリサ
イクルは、焼却して酸に溶かした後、溶媒抽出、電解工程などを経て、コ
バルトやニッケルが別々に回収されています。しかしリチウムについて
は、処理工程が複雑でコストがかかるため、スラグ(精錬廃棄物)にされ
る場合が多いです。
車載用の電池のリユースとリサイクル
ハイブリッドカーに搭載されていたニッケル水素電池の場合、自動車各
社が電池回収し、材料メーカーとのリサイクル事業が定着しています。同様
に車載用リチウムイオン電池の回収も、自動車業界が中心になって進めてい
ます。車載用のリチウムイオンは、一般的に電池容量が初期機能の20 〜
30%ほど低下した時点で寿命とされており、「電池そのものを再使用する」
リユースが先行しています。すでに「電動車活用社会推進協議会」が2019
年に立ち上げられ、リユースシステムの実装・拡大に向かっています。
最新の車載用リチウムイオン電池のリサイクル技術では、使用済みのリ ...