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熱から電気を取り出す電池
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ゼーベック効果、熱起電力電池、熱電変換素子、熱電池
金属を加熱すると電気になる?
2 種類の金属や半導体を両端で接続させて、両端に温度差を与えると、
電流が流れます。例えば、銅線とニクロム線をねじり合わせて、ねじった
部分だけを加熱します。すると加熱されていないところと温度差が生じ、
低温側へ電子が移動し、起電が生じて電流が流れます。この現象は1821
年にトーマス・ゼーベック(独)によって発見され、ゼーベック効果(熱
電効果、熱電変換効果)と呼ばれます(図6-13)。
太陽電池と同じ半導体を使用
熱起電力電池(熱電池)とは、このゼーベック効果を利用して、電気を
取り出す電池となります。
実用化されている熱起電力電池には、熱電変換素子(熱電発電モジュー
ル)があります。これは金属より高い起電力が得られる半導体で、太陽電
池に使われているものと同じ、n型半導体と p型半導体が使われています。
熱電変換素子の高温側電極を加熱すると、熱が高い箇所で電子や正孔が
生じ、これらは熱の低い方へ移動しようとします。このとき外部回路に電
子を流すことで、電子と正孔が結合して安定化しようとするので、電流が
流れます(図6-14)。
このように熱起電力電池は、化学反応ではなく、熱から直接電気を得ら
れるので熱電池とも呼ばれ、物理電池の一種です。
捨てていた熱を回収して利用する
熱起電力電池は、小型冷蔵庫やワインクーラー、離島やへき地、宇宙や
海底の長期無保守の電源として用いられています。また熱起電力電池を用 ...