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金属ナトリウム、モジュール電池、NAS電池システム
大きなエネルギーをためる
二次電池の注意点
ナトリウムと硫黄の反応
NAS電池の反応構造は、放電時に負極活物質のナトリウムが電子を放出
し、酸化反応によりナトリウムイオンとなり、固体電解質を通過します
(図 3-33)。正極活物質の硫黄は、ナトリウムイオンと電子を受け取り、
還元反応により多硫化ナトリウムとなります。充電時には逆の反応が起こ
ります。また、両極を合わせると、反応全体は次のようになります。
負極:Na扌Na
+
+e
正極:5S+2Na
+
+2e
扌Na
2
S
5
反応全体:2Na+5S扌Na
2
S
5
取り扱いに注意
NAS電池はサイクル寿命が長く、約15 年程度使用できるうえ、メモリ
ー効果もありません。今後さらなる活躍に期待が高まっています。その一
方で注意したいのが、負極活物質の金属ナトリウムで、水と反応すると爆
発の危険があります。また充電時に生成される硫化ナトリウムは水と反応
すると、毒性の強い硫化水素を発生します。そのためNAS電池は発火し
ても水系の消火剤が使えず、取り扱いに注意が必要です。
NAS電池のもう1 つの利点は、セル(単電池)をいくつもつなげて大型
化しやすいということです(図 3-34)。このセルの公称電圧は約2.1Vで
す。NAS電池のセルは三層構造になっていて、内側から負極活物質のナト
リウム、電解質のβアルミナ、正極の硫黄です。これらは電池容器に収納
されています。このセルをいくつかつなげると ...