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バッテリーの構造
セル、ベント型、制御式
3-6
バッテリーとセル
一般的な自動車用のバッテリーとして使われている鉛蓄電池は、セルと
呼ばれる単電池が組み合わされてできています(図 3-11)。セル1 個の公
称電圧は約2.1V で、通常の自動車用のバッテリーは、電圧12V または24V
のため、合成樹脂製の電槽の中で6 個または12 個のセルを直列に接続し
て使います。
充電による危険を回避
鉛蓄電池では、充電が進んで硫酸鉛がなくなり、それ以上充電すると
(過充電)水が電気分解され(3-4)、負極から水素ガス、正極から酸素ガ
スが発生します。電池内部でガスが発生すると、液漏れや破裂、爆発など
の危険があり、それを防ぐための構造上の対策には、主なものとして2 種
類あります。1つは自動車用バッテリーに多く採用されているのが、ベン
ト型(開放型)と呼ばれるものです(図 3-12、図3-13)。この方法では、
空気孔からガスを逃がすため水が減っていくので、定期的な補水が必要で
す。
さらに進化した構造のバッテリー
もう1 つの制御式(密閉型、シール型)は、発生した水素ガスと酸素ガ
スを電池内部で反応させて水に戻す、安全な設計になっています。それで
も想定外の圧力が生じた場合、ガスを逃がすための制御弁が設けられてい
ます。
この制御式の鉛蓄電池は、セパレータにガラス繊維が用いられ、この繊
維が電解質の硫酸を保持する構造になっているので、振動や横倒しによる
液漏れの心配がありません。補水の必要もなく、保持が簡単です。
そのためメンテナンスバッテリー、ドライバッテリーとも呼ばれ、UPS ...