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完全放電、リフレッシュ、製造禁止
放電させてから充電しない
ことで起こる勘違い
3-9
充電するときの注意
一世を風靡したウォークマンなど、携帯オーディオのニカド電池には、
「充電する場合、少しだけ使ってすぐに充電するのではなく、完全に放電
させてから充電するように」といった注意書きがされていたものです。な
ぜなら、このような継ぎ足し充電を繰り返すと、ニカド電池は不思議な現
象を起こすからです。
ニカド電池は、放電を中止したところ(使い切らずに充電したところ)
を、まるで自分の容量だと記憶してしまったかのような現象を起こすので
す。そのため本来の容量に比べて、少ない容量までしか充放電できない状
態になってしまい、放電を中止した付近で電圧が低下してしまうのです。
これをメモリー効果(3-5)といいます(図3-17)。
この現象はニッケル水素電池(3-13)にも起こりますが、特にニカド
電池で顕著に起こります。メモリー効果を起こさないためには「完全に放
電させてから充電する」リフレッシュが必要となります。一方、同じ二次
電池でも、鉛蓄電池やリチウムイオン電池(第 4章)では起こらないの
で、最近のスマートフォンなどの充電では気を使う必要がなくなりまし
た。
かつての人気者の現在
ニカド電池には自己放電が大きく、自己放電率1日 1%と二次電池の中
でも劣化が大きいという短所があり、しばらく放置して使うときには注意
が必要です。何よりカドミウムを含んでいるため、環境負荷がかかること
も否めません。
こうした理由から1994 ...