
280
11
章
エクスペリエンスマップ
マップを中心に据えて対話や議論を進めた結果、チームはコンセンサスを
得、協力態勢を整えられました。
11.2
関連の手法
エクスペリエンスマップは、「個人の体験が提供者の提供物に」ではなく
「提供物が個人の体験に」どの程度うまくなじんでいるか(なじむか)を示す
ためのものです。特定の領域をユーザー目線で表現し、提示します。
ジョブマップやワークフロー図など、エクスペリエンスマップに関連する
ダイアグラムも同じ視点で制作します。
11.2.1
ジョブマップ
JTBD(Jobs to be done:やるべきこと)のコンセプトは、2章でも簡単に
紹介しましたが、人間の行動やモチベーションを把握しようとする際にすぐ
れた基盤となります。JTBDの視点に立つと、人々が「望みの結果を出そうと
している目的駆動の個人」として見えてきて、そうした「望みの結果」の達成
を支援することが最終的に組織の価値創出につながるのです。
こうしたJTBDの理論を実務に応用して多大な成果を上げてきたのが米国の
コンサルタント、アンソニー・アルウィックです。フロリダ州に創設したスト
ラテジン社で JTBD に基づいたコンサルティングを行っています。アルウィッ
クは同社のシニアコンサルタント、ランス・ベッテンコートと共に、JTBD を
一連のステップとして把握するジョブマップというモデルを提唱しました
*
。
2人の考えによれば「仕
ジョブ
事はどれも、共通の構造を有するプロセス」なのだ
*
Lance Bettencourt ...