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10
章
カスタマージャーニーマップ
10.1
カスタマーライフ
サイクルマップ
マップの制作者の中には、CJMとカスタマーライフサイクルマップを区別
して考えている人々もいます
*
。後者は前者よりもさらに視野を拡げて、顧客
が対象の企業と生涯にわたってもつ関係を図示します。カスタマーライフサ
イクルマップを構成する「段階」はCJMのものよりやや抽象的となるのが普
通で、特定のジャーニーよりもむしろ総体的な関係を表現します。
カスタマーライフサイクルの手法の歴史は1960年代初頭まで遡ることが
できます。具体例としては、米国の技術者ラッセル・コーリーが開発した
広告効果の測定法があげられます。コーリーが「Defining Advertising Goals
for Measured Advertising Results(広告効果の測定のための広告目標の定
義)」と題して1961年に発表したレポートの中で提案したこの手法は略して
「D
ダグマー
AGMAR理論」と呼ばれており、インタラクションの過程は「unawareness
(未知)」から「action(行動)」までの5段階に分けられるとしました。同年、
マーケティングの専門家であるロバート・ラビッジとゲイリー・スタイナー
もこれに類する「ラビッジ・スタイナー・モデル」を提案しています
†
。
1960年代に提案されたこうしたモデルをもとにして最初期の包括的
なライフサイクルマップのひとつを開発したのがカナダの研究者、ジョ
ン・ジェンキンズです。1972年