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章
エクスペリエンスマッピングの基本
再オリエンテーションがものすごく大変だったのです。どうやら解決法を考
え出すのは顧客である私の役目、ということだったようです。もう私がこの
クレジットカードを使っていないのはもちろんのこと、こんなひどいカード
は誰にもお薦めできません。
お薦めできるのは「あなたが提供する製品やサービスに何らかの食
ギャップ
い違い
が生じた場合、その穴埋めを顧客にやらせてはならない」ということです。
そういう穴埋めはあなたの務めでしょう。顧客の体験をマッピングすれば、
インタラクションシステム全体を見渡して、遷移的変動性が高くなってし
まっている箇所を見つけ、それに対処するための革新的な解決法を編み出す
ことも可能になります。
なにも私は「タッチポイントを全部自分でデザインすべし」などと言って
いるのではありません。そんなことをしようとしても無駄です。あなたの手
の及ばない局面もあるのですから。とはいえ、ひとつのエクスペリエンスを
作り上げている複数の要素を理解することで、焦点を当てるべき箇所を探り
当てられるでしょうし、たとえ自分の手が及ばない局面でもマイナスの体験
をどう回避したらよいか検討できるはずです。
さらに重要なのは、マッピングの目的は「全社の画一性を高めること」で
はなく「システム全体をまんべんなく理解し、構造に一貫性をもたせること」
だという点です。あなたの組織の各構成員に、自分の組織を見つめるバラン
スの取れた目を提供し、なおかつ顧客(利用者)が自分独自のエクスペリエ
ンスを生み出すのに適した態勢を整えようではありませんか。
ダイアグラムを作ると、自分たちが創出し提供しているエクスペリエンス
を系統的に概観でき、さらにそのダイアグラムを使った分析作業で、組織全
体の対話が促進され、遷移的変動性が高すぎる部分を排除でき、一貫性を高 ...