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9
章
サービスブループリント
9.3
サービスブループリントの拡張
サービスブループリントの手法は今も機能の拡張が重ねられています。た
とえば対象のサービス提供者を複数にする、といった工夫で、それについ
てはスウェーデンのリンシェーピン大学のライナーらが「Exploring Service
Blueprints for Multiple Actors」と題する論文(2009年)の中で解説していま
す。ライナーらの事例は公共駐車場における3組の当事者
─
ドライバー
(駐車場の利用者)、駐車場の職員、駐車場の所
オーナー
有者
─
の間のインタラク
ションです(図9-7)。
サービスブループリントについては、「顧客個人の感情に関する情報が明
示されない」という批判をよく耳にします。この弱点を補強するため、サー
ビスブループリントに「感情」の次元を加えた「エクスプレッシブ・サー
ビスブループリント」の手法を考案したのが、米国のユーザビリティエン
ジニアであるスーザン・スプララガンと、同じく米国のインタラクショ
ンデザイナー兼サービスデザイナーであるキャリー・チャンで、これは
顧
サービスエンカウンター
客と企業が接する場における顧客の感情の変化にも配慮するサービスブ
ループリントです。この手法の詳細については章末のケーススタディを参照
してください。
このほか、サービスデザインの専門家アンディ・ポレインもサービスブ
ループリントを拡張したひとりです。スーザン・スプララガンらが考案した
エクスプレッシブサービスブループリント(章末のケーススタディを参照)
にヒントを得て、感情面のコンテクストの詳細を追加したのです(図9-8)。
しかも複数の当事者を同時に関連付けています。そのため、マップがより詳
細になりますが、複雑にもなるため、汎用性が低くなる場合もあり得ます。 ...