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章
ダイアグラムはいくつ必要か?
よく「ダイアグラムはいくつ作ればよいのでしょうか?」と訊かれます。い
くつ作ればよいかは、ある程度最初の枠組みの設定によって決まるのですが、
はっきり「これ」と示せるようなルールや尺度はありません。
ある体験を始めから終わりまで示すダイアグラムでは「特定のペルソナの
体験」ではなく「起こり得る体験の全部」をひとつのマップの形で集約します。
これに対して、特定の人物の体験の道
ジャーニー
筋を詳細に図示したい時には、ター
ゲット層ごとに別個のダイアグラムを制作する必要があります。カスタマー
バリューチェーンを検討し、マッピングしようとしている関係の差異を見定
めましょう。
ここでは米国のオンラインマーケットプレ
イスe
イーベイ
Bayを例にとって考えてみます。イーベ
イの場合、ダイアグラムで図示する対象とし
てまず思い浮かぶのは「買い手の体験」と「売
り手の体験」でしょう。これをマッピングす
るには「それぞれの体験について別個のダイ
アグラムを制作する」というアプローチが考
えられますが、図4-6のように「連動する2つ
の体験」にまとめるアプローチも可能です。
とはいえ、売り手の体験だけに焦点を絞り
たい時でも、やはりそうした枠組みの中での
さまざまな体験に配慮する必要はあるかもし
れません。たとえばイーベイで個人が出店する場合と企業が出店する場合と
では体験が大きく異なりますから、こういう場合にはダイアグラムを2つ制
作するべきでしょう。
最終的な決め手は、2章で紹介したマッピングの枠組みとなり得る要素 ...