
2.2 タッチポイントの特定
35
ZMoT
従来、物販ビジネスの売買の場面におけるタッチポイントは次の3つに大
別されてきました。
・刺激要因
—
分析の対象の製品(サービス)に顧客が目を留めた瞬間
・第1のMoT
—
その製品(サービス)の購入を決めた瞬間
・第2のMoT
—
その製品(サービス)を初めて使用したときの体験
近年、オンライン上のレビューや評価などの口コミ情報を参考にする消費
者の数が増え続けています。アマゾンなどのレビューを参考にする、ツイッ
ター仲間の意見を聞く、製品やサービスの提供(業)者のプロフィールをリン
クトインやフェイスブックなどで調べる、といった具合です。業界や部門の
別に関係なく、消費者が10年前に比べてはるかに「情報通」になったのです。
さて、グーグルの市場調査チームが、上にあげた第1と第2のMoT以外に
もうひとつ、重要なタッチポイントがあるとして、これを「Zero Moment of
Truth(ゼロの MoT)」と命名しました
*
。略してZMoTです。ZMoT は、刺激要
素と購入決定の間にあるタッチポイントです(図2-8)。
ZMoTで決定的な要素となるのがコンテンツです。「軽薄な売り文句」の印
象を与えるようなものであってはなりません。ZMoTで提供する情報は有意
義かつ有益なものでなければならないのです。成功する企業は対象市場との
対話を欠かしません。そうした企業は、ただ自社のメッセージを送って「買っ
てください」と訴えるのではなく、「信頼できるアドバイザーであること」