
4.3 方向づけ
93
6.
もちろん共同でペルソナを作成してもかまいません。他のメンバーと
一緒に作れば、そのペルソナが「知識の共有」を想起させる存在となる
はずです。
プロトペルソナ
正式なペルソナを作成しようとすると時間がかかるものです。下敷きに
できる既存のペルソナがない、あるいは(時間や人員などの点で)作成
する余裕がない、といった場合には、プロトペルソナを利用するのもひとつ
の手でしょう。この「プロトペルソナ」という用語を編み出したのは『Lean
UX』(邦訳『Lean UX:リーン思考によるユーザエクスペリエンス・デザイン』
オライリー・ジャパン、2013年)の著者ジェフ・ゴーセルフで、次のように
説明しています。
プロトペルソナとは、一般的なペルソナのいわば「変種」である。一般
的ペルソナとの主たる違いは「プロトペルソナが、ユーザー調査の結果
を下敷きにしたものではない点」だ。プロトペルソナは企業の関係者に
よるブレーンストーミングの産物である
─
自社製品(サービス)を利
用するのはどのような人々で、そのモチベーションは何なのかについ
て(自社分野の専門知識と直観を頼りに)分析し取りまとめるワーク
ショップで生まれてくる
*
。
プロトペルソナは、バリューチェーンの関係者の特徴を記述した、「簡略版
ペルソナ」とも言うべきもので、費用のかかる事前調査が不要です。自社の
* Jeff Gothelf, “Using Proto-Personas for Executive Alignment” UX Magazine ...