
2.4 まとめ
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泳社)の続編です)。この概念を著書で紹介したクレイトン・クリステンセ
ンは、「人はJTBD(切実なニーズ)を満たすために、お金を払って製品やサー
ビスを『雇う』」という考えを一般に広めました。
たとえば、就職のための面接日が近づいたので身だしなみや見栄えを考え
て新しいスーツを買った、友だちと毎日のように「つながり」たくてフェイ
スブックを利用している、ストレス解消にチョコバーを買って食べた、と
いった行為はいずれもJTBDを満たそうとする行為です。そして、どんな
JTBDにも次の3 つの側面があります。
機能的側面
JTBDを満たすためになすべき目前の実際の作業
感情的側面
JTBDを満たすための行為をしている最中に持ちたい(と本人が望む)
感触や印象
社会的側面
JTBDを満たすための解決法を実践している最中に、周囲の人々の目に
映る(と本人が考える)自己イメージ
JTBDは、上記3つの側面のうち、ひとつ目の機能的側面に光を当てて定
義されることが多いため、JTBDによる分析手法を単なるタスク分析やユー
スケースのリストアップだと思い込んでしまう人が多いのですが、これは誤
りです。この手法は端的に言えば、根底にあるニーズや望まれている結果を
掘り起こす作業なのです。
たとえば一戸建ての所有者が玄関のドア用にデジタルのキーレス錠を購入
する場合を考えてみましょう。「望まれている結果」は「不法侵入の可能性を
低くすること」ですが、感情的側面に着目すれば「家の所有者がこの安全対策
で安心感を得る」という課題が、また社会的側面に着 ...