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章
エクスペリエンスマッピングの基本
CASE STUDY
製品開発において特に重要なのが、改善やイノベーションの焦点をど
こに当てるべきかを突き止めることです。その結果得られたユーザーに
関する洞察に基づいて開発のための意思決定を下すには、信頼に足る方
法論が必要です。
そうした方法論を確立すべく、米国のIT企業、シトリックス社のウェ
ブ会議システムGoToMeetingのUXデザインチームが新たな取り組みを始
めました。ユーザーのニーズに基づいて得た実現可能な洞察を、製品開
発に活用しようという取り組みです。具体的には、ユーザーの行動やモ
チベーションをメンタルモデルダイアグラムにマッピングするとともに、
JTBDモデルによってユーザーのニーズの優先度付けを行いました。その
結果、顧客のための価値創出の現状と今後の見通しを示すビジュアルマッ
プが完成しました。
この取り組み全体は次の1から 6 のステップで進められました。
1.
一次調査の実施
まずはコンテクスチュアル・インクワイアリー(訪問面接)を行い
ました。40件を超す訪問面接調査(関係者も同行)を実施しました。
データは、フィールドノート、写真、録音・録画資料などから収
集しました。68時間を超える録音資料のテープ起こしはサードパー
ティーの業者に依頼し、結局1,500ページ近くのテキストが得られま
した。
2.
メンタルモデルダイアグラムの制作
インディ・ヤングが提唱したアプローチに従って上記のテキスト
を分析し、面接対象者がGoToMeetingで満たそうとしているJTBDを ...