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5.3
ここまで来れば、最初のダイアグラムの草案作りが可能です。この草案
(ドラフト)が顧客体験を表すダイアグラムの「叩き台」となります。視点、
範囲、焦点、構造など、2章で説明したマッピングの枠組みとなり得る要素
の概略を部分的にでも検討し始めましょう。
ダイアグラムの草案は、今後の調査の指針としての役割を果たします。調
査するべき重要な問題・課題を、この草案で見つけ出せる可能性があるので
す(それが無理でも、少なくとも考えをまとめるのには役立ちます)。
草案作りにはチームの他のメンバーにも加わってもらいましょう。少人数
でもかまいません、関係者で集まってワークショップを開き、エクスペリエ
ンスのモデルとしての草案を一緒に作ってください。この場合の目標は顧客
体験の分析やデータポイントの追加ではなく、「基礎となるモデルを皆の合
意のもとで作り上げること」です。
まずは付箋を使ったディスカッションでダイアグラムのだいたいの構造を
決めていきます。図5-4の写真のようなものができるはずです。このワーク
ショップで焦点を当てるのは「自分たちの組織の現況を背景にしたバリュー
アラインメントの物
ストーリー
語をどう紡ぎ出すか」です。この段階では推測を要する
箇所もあるかもしれません。そのような箇所では「知識と経験に基づいた推
測」を行って補足をするとよいでしょう。
こうしたワークショップではソリューションを思いつくことも少なくあり
ません。それをあえて抑える必要はありません。浮かんできたアイデアは大 ...