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12
章
メンタルモデルダイアグラム
CASE STUDY
メンタルモデルを活用する未来志向の保険会社
イ ン ディ・ヤ ング
このケーススタディは「ある製品やサービスをすでに提供している組織
が、その製品ないしサービスに対して今後改善を重ねていくための方法
を模索する」という、よくありがちな状況を題材にしたものです。
対象の組織は、自動車保険と住宅保険を扱っている保険会社です
*
。こ の
保険会社の社内には、あるグループがあります。そのグループの職務は保
険業務ではなく、戦略的進路の模索と新製品の開発です。このグループは
重役会での競争とイノベーションに関する議論を受けて、2、3人の重役
が2年前に創設しました──業界の「常識」を超える手法を試してみたい、
との思いを抱えての創設です。さて、最近このグループは人に焦点を当
てた調査を2つ3つ行ったのですが、そのうちのひとつが「自動車事故の
最中と直後に当事者の脳裏をよぎったこと」に関する調査でした。その結
果を検討するうちに、このグループはこう考えるようになります
─
「危
うく重大事故になりかねなかった『危機一髪の出
ニアミス
来事』の最中の当事者の
思考パターンからも学べることがあるのでは?」。
そこでさらに、さきほどの「自動車事故の最中と直後に当事者の脳裏を
よぎったこと」についての調査と対
つい
になる調査を行ったらどうだろうか、
そうすれば、新たな方向づけに役立つ有望なアイデアを生む、より強固
* 実際のケーススタディを紹介するには法的許可を得る必要があり、それは難しいの ...