
7.5
ダイアグラムは「組織の連携」という目標を達成するための手段ではあり
ますが、答えそのものを与えてくれるわけではありません。しかし議論を巻
き起こす作用はあります
─
まるでキャンプファイアーのような作用が。私
たちはその周囲に集い、物
ストーリー
語を聞かせ合い、共有し、すでに創出したエクス
ペリエンスへの理解を深めたり、これから創出すべきエクスペリエンスを把
握したりするのです。
ダイアグラムの制作・活用プロジェクトのこの時点で、あなたの役割は
「ダイアグラムの制作者」から「議論を巻き起こすファシリテーター」に替わ
ります。ここでの目標は2つ、組織内の視点を外界の視点に揃えること、そ
してその視点で新しいアイデアを生み出すことです。そのために開くアライ
ンメントワークショップは、「共感」「構想」「評価」の3つのプロセスから成
ります。
ダイアグラムは「エクスペリエンスのプロトタイプ」と考えてください。
これを使えばチームのメンバーがユーザーの視点に立つことができます。ア
ラインメントダイアグラムを分析、検討するアラインメントワークショップ
では、まず全員でダイアグラムに最初から最後まで目を通し、自分たちの組
織の、各段階でのパフォーマンスを評価します。続いて、弱点や欠落箇所、
重複箇所、競合他社に遅れをとっている箇所に注目してチャンスを探ります。
次は、可能性のあるソリューションを案出、構想する段階です。マイケル・
シュレイジの「The Ask」などを使って、顧客をどう「変身」させられるかを検
討しましょう。 ...