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11
章
エクスペリエンスマップ
ジョブマップはエクスペリエンスマップよりも狭い範囲に光を当てる傾向
があります。そのためジョブマップとエクスペリエンスマップを効果的に併
用することも可能です。まずエコシステム全体を俯
ふ
瞰
かん
する最上位のダイアグ
ラムとしてエクスペリエンスマップを制作し、その中の特定のステップを
ジョブマップで詳細に示すことで、一部分を掘り下げる、といった具合です。
11.2.2
ワークフロー図
もうひとつ、エクスペリエンスマップに関連するダイアグラムがワークフ
ロー図です。目標達成までの経緯を複数のステップに分割し、流れを追って
示したもので、多くの場合複数の関係者を対象とする一連のタスクの相互関
係を浮き彫りにします。このダイアグラムにはサービスブループリントに似
ている要素もあります。
ワークフロー図の中でもとくに広く使われているのが「スイムレーン」の
手法です。ユーザーと、組織のさまざまな部署とのインタラクションのス
テップをごく機械的な方法で図示します。作業の役割を担う機能や部署ごと
に、プールのレーンのように線で縦または横に区切り、さまざまな関係者と
要素のインタラクションの様子を明示するのです。
図11-6に典型的なスイムレーンのダイアグラムの例を示しました。顧客
が販売代理店に商品を注文をする際のワークフローを縦割りのスイムレーン
で仕切り、アクションを順番に並べています。
図11-6を見るとわかるように、このスイムレーンのダイアグラムではコ
ンテクスト情報や顧客の感情の詳細が明示されていません。ここで焦点を当
てているのはタスク、資材、情報の時系列の流れです。ただし、こうしたワー
クフロー図にエクスペリエンスマップを添えることによって、より広範なコ
ンテクストにおける特定の段階の詳細なインタラクションを示す、という工 ...