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ITIL では、サービスを提供する「組織」、お客様の「組織」、ひいて
はそれら全体(サービスを提供する側、お客様側の双方)に価値を提
供し続けるための仕組みがまとめられています。したがって、
ITIL を
学び、取り入れることにより、組織として成長することが可能です。
これを「組織の成熟度が向上する」と表現します。
サービスを提供する側の組織を構成するメンバー一人一人が一生懸
命お客様のことを思って価値を届けようと頑張っていても、一匹狼の
活動で他のメンバーとの連携が取れていない場合、それは組織全体と
しては大きな効果を生み出しません。
例えば、あるメンバーが病気や怪我などで一時的に仕事ができない
状態になってしまった場合、連携が取れていないと、お客様に同じ価
値を届けることができなくなってしまうからです。
お客様から見れば、「え
? いつもと同じ対応をしてもらえないの?」
「サービスの品質が落ちてるよ」となり、むしろ期待を裏切られて、不
満が高まってしまいます。
このような組織は、「属人的」な組織だと言われます。つまり、組織
のパフォーマンスがその組織に所属するメンバー一人一人のパフォー
マンスに依存している状況です。
ITIL では、組織のメンバー各自が経験したことや、得た知識を組織
内で共有し、誰が対応しても同じサービスを提供できるような組織の
仕組み作りを提言し、組織の成熟度を向上させることを目指していま
す(図
4)。
それにより、より良い価値を、より早くお客様に提供することが可
能になるからです。 ...