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継続性とは、名前の通り「続けていること」です。ITサービスが何
らかの事情で使えなくなった場合、顧客に大きな悪影響が出ます。そ
こで、
IT サービスの「継続性」を管理しなければなりません。それが
「
IT サービス継続性管理」です。
ITIL における IT サービス継続性管理とは、特に災害やテロなどの不
測の事態が発生した場合に、「どの
ITサービスをどの程度続けるように
するのか」を管理することを指します(図
23)。
多くの企業では「事業継続性管理」を実施しており、不測の事態が
発生した場合に、どの事業をどの程度続けるのかを決め、その対策を
立てています。
したがって、
IT サービス継続性管理は、この事業継続性管理と連携
して管理していかなければ意味を成しません。
「不測の事態」にどう備えるか?
例えば、災害対策でよく検討されるのが「データセンター」の活用
です。データセンターとは、企業の
IT システムを安全に保存するため
の専用施設のことで、防火設備や発電設備など、万が一に備えた設備
が整えられています。
頑強なデータセンターで
IT システムを稼働させていれば、万が一災
害が発生しても
IT システムは守られます。
しかし、全ての
IT システムを守る必要があるのでしょうか?データ
センターの活用には当然ながらコストがかかるため、「データセンター
に預ければそれで
OK」というわけにはいきません、
逆に、「データセンターが高価なので使用しない」という判断をした
場合、それは本当に正しい判断だと言えるでしょうか? ...