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P.064 で紹介した「サービス・カタログ」は、現在提供中のサービス
の内容についてまとめた資料でした。これに対して、将来予定してい
るサービスについても含めてまとめた資料を「サービス・ポートフォリ
オ」と呼びます。将来まで含むため、戦略的な資料と言えます(図
7)。
サービス・ポートフォリオとは「サービス・プロバイダが管理す
る全てのサービスを集めたもの」
(出典「
ITIL 用語および頭字語集」)
サービス・ポートフォリオは誰のためのもの?
サービス・カタログが「お客様にサービスの概要を説明するため」
に使用するのに対し、サービス・ポートフォリオは「投資対効果を吟
味した結果、今後どのようなサービスを提供していくかという戦略を
内部共有するため」に使用します。したがって、サービス・ポートフォ
リオは、基本的にはお客様に見せない内部資料となります。
新しいサービスの検討や既存サービスの廃止は戦略的に判断されま
すが、その根拠や実施タイミングが現場に共有されることはなかなか
ありません。時には、組織長(社長や役員、本部長など)が思いつき
で決めてしまう、ということもあります。
その思いつきを根拠を持って裏付けし、関係者も納得して進められ
るようにすること、組織として今後どのようなサービス展開を予定し
ているかを関係者が理解し、適切な準備を始められるインプットにす
ること。これが、サービス・ポートフォリオ作成の目的です(図
8)。
逆に言えば、サービス・ポートフォリオをしっかり作成・管理する ...