
178
サービスレベルとは、簡単に言えば「サービスの品質をどの程度で
提供するか」です。例えば、平日の午前
10 時から午後 7 時までしか営
業していない喫茶店のレジは、真夜中に利用できる必要はありません
ね。また、万が一レジが故障してしまっても、手動(電卓やソロバン
で計算し、注文履歴は台帳に手書きで書き留める)で対応できるので
あれば、レジはたまに故障しても大丈夫で、修理も翌日までにできて
いれば充分かもしれません。このようにサービスの「有用性」をどの
程度「保証」するかの度合いを「サービスレベル」と言います。
このサービスレベルを管理するのが「サービスレベル管理」です。
サービスレベル管理を実現するためには、まず
IT 部門は事業部門の
顧客に対して、どの程度のサービスレベルを求めているのかを確認す
る必要があります。次に、そのために必要となる
IT コストを算出・提
示し、必要があれば交渉します(コストを減らす代わりにサービスレ
ベルも下げる、サービスレベルを上げるために
IT投資を増やす、など)。
最終的に両者が合意したら、その内容を文書にまとめ署名します。
この文書を「
SLA」( Service Level Agreement:サービスレベル・ア
グリーメント)と呼びます。
SLA とは「IT サービス・プロバイダと顧客との間で交わされる合
意」(出典「
ITIL 用語および頭字語集」)
SLA では、IT サービスのレベルについて、P.156 で紹介した保証の 4
項目、すなわち「可用性」「キャパシティ」 ...