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「お客様にとって価値があることは何か」を考えることは、ビジネス
の成功のためには必須です。
ITIL ではこれを「顧客志向」と呼び、サー
ビスの根幹であるとしています。
しかし、実は顧客志向の前に、シンプルですが大切なことがありま
す。それは、「お客様は誰なのか」を明確にする(もしくは設定する)
ことです。八兵衛さんの経営する「やおはち」のお客様の多くは、商
店街を訪れる「近所に住む人達」でした。主婦や高齢者など、自分と
家族の日々の食事を作る人達が多かったはずです。
スムージーのお客様は誰?
では、スムージーのお客様はどうでしょう。「スムージーを販売しよ
う!」と考えた瞬間に、八兵衛さんの頭の中に浮かんだお客様は、「美
容や健康のためには時間とお金を惜しまない若い女性」だったはずで
す。こうなると、求められるものはこれまでのお客様とは全く異なっ
てきます(図
6)。例えば、次のようなものでしょう。
〇
美容や健康、ダイエットに効果が高いもの
〇
値段が安いよりも質(効果や味)の高いもの
〇
一般のスーパーでは手に入らない珍しいもの
ちょうどターゲットとして設定した女性に近い年齢層の娘がいたこ
とは、八兵衛さんにとって非常にラッキーでした。美乃梨さんやその
友人ならどんなものを求めるのかを想像したり、本人達の意見を聞い
たりすることができるからです。
「ターゲットが求めるもの」を明確化できたことが、成功への近道と
なったと言えます(図
7)。
「お客様にとっての価値」を
考える「顧客志向」 ...