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この章では、右ページの太い点線で囲った7つの管理について解説
しました(図
8)。
アルバイト初日、アキラ君は、自分の仕事をこなすことで精一杯で、
お客様目線で考えることができませんでした。「砂糖がなくて困ってい
る。今すぐ砂糖が欲しい」というお客様に対して、砂糖を倉庫まで探
しに行ってしまい、お客様を怒らせてしまっていましたね。これは、
「いかに迅速に対応して元の状況(困っていない状況)に戻すか」とい
う「インシデント管理」ができていなかったためです。
またこの喫茶店では、レジが動かなくなったときに電卓を使うとい
う暫定対応をしていました。これも必要な措置ではありますが、暫定
対応では再発を防げないので、アキラ君が疑問を抱いていましたね。
アキラ君の疑問はもっともで、どこかのタイミングで根本原因を調査
し、抜本的な解決策を検討しなければなりません。これがインシデン
トの発生や再発を防ぐための「問題管理」です。
なお、根本原因がわかった場合は、その対策を打つべきかどうかの
吟味が必要です。例えば、あるパーツがレジの故障の原因だったとし
て、そのパーツを製造元から購入するには、レジ
1 台を買い替えるの
と同じ金額がかかるとしたら、どうしますか
?「新しいレジに買い替え
る」という選択肢ももちろんアリですし、もしそのレジがアンティー
クなデザインで、アンティークな店内に合っているのだとしたら、高
くても修理の方が良いかもしれません。このように複数の角度からの
判断が必要となります(「変更管理」)。
もし「変更する」と判断した場合は、失敗なくその変更を実施する ...