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はじめに
あなたが新たにスタートアップを創業したのなら、顧客開発を実践するのはあなた
自身です。
わたしの経験では、複数名で顧客開発を実践している組織であっても、誰か一人が
全体を調整、統括しているものです。この本を通じて、わたしが読者であるあなた一
人に対して語りかけるスタイルをとっているのも、そのためです。
オライリーのリーンシリーズとの関係
この本も、エリック・リースの『リーン・スタートアップ――ムダのない起業プ
ロセスでイノベーションを生みだす』(邦書:日経
BP
)に触発されて書かれたシリー
ズのうちの一冊です。どの本も、リースの本に書かれているアイデアの一つを押し広
げたり、実践するための細かい手順を示しています。
ただし、本書を読むために、事前に『リーン・スタートアップ』やこのシリーズの
本を読んでおく必要はありません。
そもそも、リーンとは何か?
「リーン」とはもともと製造業の用語で、自動車メーカーのトヨタで生み
出されました。リーンでは、「プロセスから無駄を排除すること」と「最終
製品が顧客の望むものになっていること」を重視します。
顧客開発は、リーンの一部だと考えることができます。なぜなら、それ
は製品開発プロセスから無駄を省き、顧客が望む製品を作ることに導くか
らです。
顧客開発はリーンスタートアップのコア要素であり、リーンシリーズの他の本でも
言及されています。ただし、本書『リーン顧客開発』がユニークなのは、顧客開発を
すぐに実践する方法についての説明に、本全体を費やしているところです。また、ス ...