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5.9 「欲しい物リスト」は避ける
インタビュアー:何であれ、開発したものが本当にあなたの課題を解決する
のか確認させてください。もし今、これまでよりも速く走る馬を持っていた
ら、どんなことが便利になりますか?
顧客:今よりも速く、職場に到着できるようになります!
5.9.2
魔法の杖の質問
顧客が求めるものは、「すでに知っていること」の制約を受けているため、多くの
場合、最善のソリューションではありません。また自分が完全には理解していないア
イデアについて話すのは恥ずかしいと感じていることもあります。このため顧客は制
限された視点しか持てません。こういう顧客の心を開くのに役立つのが「魔法の杖の
質問」です。
もし、魔法の杖を振って[課題の領域]について何でも変えられるとした
ら、どのようなことが起こると思いますか?
それが可能かどうかは気にし
ないで!
この質問にはおどけた響きがありますが、それは意図的なものです。大人同士の会
話では使われない「魔法の杖」という言葉を用いることで、相手を笑顔にし、肩の力
を抜いてもらうのです。魔法の杖には法律の規制も会社の組織図も技術的な制約も関
係ありません。杖を振れば、なんでも叶うのです。消費者は魔法の杖を持つことで、
人間の根本的な制約を乗り越えることができます。おとぎ話の妖精のように、時間や
お金の制約を考える必要がなくなるのです。
魔法の杖の質問によって解放された相手は、大規模で複雑な課題について話ができ
ます。相手が実現不可能であることを前提にして話していたことが、実は実現可能で ...