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7 章 実用最小限の製品をどのように開発すべきか?
7.6
オズの魔法使い
MVP
オズの魔法使い
MVP
では、完全に機能が実装されているように見せかけながら、
実際には人が手作業によって動作させている製品を提供します。コンシェルジュ
MVP
とは異なり、通常はソフトウェアや自動化プロセスによって処理されるタスク
を裏で人間が実行していることを、顧客は認識していません。
たとえば、アジャイル開発を採用している企業が、「ソフトウェアを頻繁にローカ
ライズしたい」という課題を解決したいと考えているとします。この場合、オズの魔
法使い
MVP
によって、テキストを入力すると自動的に翻訳が行なわれるオンライン
ダッシュボードを少数の顧客に提示できます。しかし、実際には自動翻訳処理は行
なわれておらず、
1
〜
2
人のスペイン語翻訳者が別のコンピュータの前に待機してい
て、顧客がテキストを入力すると即座に翻訳しているのです。
コンシェルジュ
MVP
と同様、このソリューションはスケーラブルではありませ
ん。しかしあなたは、顧客が偽のダッシュボードを操作する方法を観察し、翻訳の質
や反応速度についての感想を尋ね、このサービスに支払いをするかどうかの評価をす
ることができます。
7.6.1
ケーススタディ:
Porch.com
「わたしたちは、住宅リフォーム市場を観察することで、適切なソリューションに
ついてのアイデアを得ていました」と語るのは、
Porch.com
の
CEO
マットアーリッ
クマンです。
チームは、住宅所有者の求めていること、顧客の獲得方法、価格にもとづいたデー ...