
10
1 章 なぜ顧客開発が必要なのか
スマートフォンから操作可能な学習型ロボットを開発する Romotive に
とっては、ロボットが動作する実際の環境を理解することが重要でした。
「わたしたちのロボットはカーペット床でも金属床でも暖炉の上でも、自由
に動いたり止まったりできることが必要でした。子供に乱暴に扱われて、床
に落とされてしまうかもしれません。ロボットがどのような環境で使われる
かを考え抜くことで、ハードウェア仕様を決めたのです」(マーケティング
担当者、チャールズ・リュウ)。
1.6
成功確率を高めるには?
成功確率を高めるためには、製品開発を体系的で再現性のあるやり方で進めること
です。顧客開発も、会社の規模や成熟度、業界にかかわりなく使える、成功確率を高
めるツールの一つです。
製品開発と並行して顧客開発を実践することで、学習とリスク削減の効果を最大限
に高めることができます。
『リーン・スタートアップ』を読んだ人ならご存知の通り、図
1-2
の左側の図は、
「構築−計測−学習」のフィードバックループです。このループは組織が、仮説検証
の結果と、顧客からの学びにもとづいて、学習と適応をいかに継続的に行なっていく
べきかを示したものです。右側の「
Think-Make-Check
」サイクルの図は、
LUXr
の
最高経営責任者(
CEO
)ジャニス・フレイザーが作ったものを少しだけ改変したも
のです。