
リアルな UXのためのVDPフレームワーク
本書を書くことになったのは、現実では役立たずのふわっとしたUXフレームワークに 対
する不平不満が理由だ(口を開くと不平不満が出てしまう)。したがって、ふわっとしたフレー
ム ワークをもう 1 つ爆誕させることは私の本意ではない。
私が実践しているシンプルなフレームワークを紹介する。このフレームワークは、多岐に
わ た る プ ロ ジ ェクトを 経 験 し た 20 年間の蓄積から生まれた。マーケティング、プロダクトデザ
イン、サービスデザイン、アジャイル、リーンその 他 、なんでもござれだ。
VDPフレームワークは 3つの重要な要素で構成されている。
価値(Value)は、デザインが機能しているときに生まれるものだ。機能するとは、現
実の問題を解決しているということだ。
診断(Diagnosis)は、機能し始めたデザインについて、改善する価値のある問題
を特定する方法だ。
確率(Probability)は、価値を最後の一滴まで絞り出すために、デザインを最適化
するための指針だ。
VDP。
シンプルすぎると思われたかもしれない。これから説明する通り、順を追って3 つの要
素に集中すれば、どんなプロジェクトでもまっとうに、的外れにならずに取り組めるだろう。
それでは、 V=価値から説明しよう。
価値
診断 確率
1. まっとうであるということ