UX
VS
ファイナンス
デザインキャリアの初期段階では、財務面について深く考える必要はあまりないかもし
れない。しかし、キャリアを積み重ねるにつれて、予算に影響を与える立場となり、プロジェ
クトをリードしたり、取り組むべき仕事を自ら提案したりするようになるだろう。
どの仕事に取り組むべきかを自分で決められるようになると、いずれお金の責任を持つ
人たち、つまり財務担当者との会議に参加することになるだろう。
私は財務を、企業全体を対象としたGoogleア ナ リ ティク ス の よう な も の だ と 捉 えて い る 。
すべてのコストや資金の流れを数値で把握してはいるものの、その数値がどうして生まれ
たのか、あるいはどのように運 用されているのかという詳細までは含まれていないの が 特
徴だ。
だから、財務担当者との会議では、あなたには2つ のシンプルな役 割が あるのだ。 1
つ目はお金に関する情報を正確に伝えること、そして 2つ 目 は そ の お 金 が 会 社 にとって 何
を意 味するの かを説 明することだ。
あなたのプロジェクトがコスト削減や利益増加、販売促進、またはより多くの顧客サポー
トにつながるものであれば、それは良いことだ。それを財務担当者に伝えて、その際には
数値やデータを使って説明しよう。これが最初のステップだ。
投資家の言葉を借りれば、数値には「色を加える」、つまり定量データに対して文脈や
背景情報を加えるべきなのだ。たとえば、デザイン施策がコンバージョン率の改善につな
がれば、既存プロセスの効率向上によって利益を増やすことが可能だということを示せる。
仮に、2ヶ月間 の A/Bテ ストと い う 一 時 的 な コ ストで 10%の売上向上が見込めるのであれ
ば、その費用対効果 ...