すべてを説 明する必 要 はない
デザイナーがステークホルダーから「賛同」を得られず苦労しているとき、たいていの場
合 、 次 の ど れ か に 陥 っ て い る 。( 1)細部にとらわれて本質を見失っている、(2)デ ザ イン
の た め の デ ザ イ ン を 行 っ て い る 、( 3)本当は必要ない許可を得ようとしている。
ステークホルダーはたいていデ ザイナーではないし、プロダクトやマーケティング の 担 当
者ですらないことも多い。デザイン経験者であればすでにその価値を理解しているが、そ
うでない人にはあなたがプロセスの中で解決してきた細かい部分や微妙なニュアンスまで
は 伝わらない のだ。
いずれにしても、彼らにすべての詳細説明は不要だ。重要なのは、大事な洞察とか、
核となる選択肢、そして、あなたが生み出す価値(もしくは削減したコスト)を明確に伝える
ことだ。細かい説明に埋もれてしまえば、ステークホルダーが賛同するのは難しくなるのだ。
デザイナーはデザイン上の選択を「デザインだから」といった理由で説明してしまうこと
がよくある。しかし、その判断がユーザーのニーズやビジネス要件、ステークホルダーの目
的に基づいていないのであれば、今一度自分に問いかけてみてほしい。なぜこれをして
いる の か? と。
3つ目の理由は興味深いもので、現実には難しいと感じる人も多い一方で、多くのデ
ザイナーが見落としている機会でもあるからだ。それは許 可 を 取 ら なくても い い とき が ある 、
と い うこと だ!
たとえば 、あるもの の デ ザイン 案 が 2 つ 以 上 あって、それ ぞ れ のコストは ほ ぼ 同じだとす
る。かかる時間も、成功する可能性も、そして必要なリソースも。しかし、そ