UX
VS
リーダーシップ
もしプロダクトやファイナンス部門があなたに「より大局的な視点」を求めているとすれ
ば、経営層(CEO、COO、CFO、CMOなど )は 、さらにその 上を行く最も大きな 視 座
を必要としている。彼らは企業全体をマネジメントしており、その高い立場から見ると、デ
ザインの仕事とは、ビジネス戦略を機能させるための装置の一部にすぎない。
しかし、だからといってあなたの仕事が重要でないというわけではない。経営層をはじ
めとするシニアマネジメント、あるいはそのような高い立場にいる人たちは、会社の目標を
どう達成するか、競合にどう勝つか、今後どこへ向かうべきかといったことに多くの時間を
費やしている。そのため、一般的なデザイナーとは異なる文脈で物事を捉えているのだ。
そういう意味でも本書は経営層との会話にとても役立つはずだ。
ただし、「デザインのためのデザイン」は、経営層との対話においては最も受け入れら
れにくい姿勢だ。デザイン手法の細部を延々と語ってしまい、CEOからノーと言 わ れ たり、
最悪の場合は敬意すら得られなかったという場面を何度も目にしてきた。
経営層の言葉で語るのは難しいかもしれないが、チャンスがあれば挑戦すべきだ。この
デザインは、会社の競争優位性をどのように創出・強化するのか? 長期的な目標やエ
コシステムのような大きな戦略をどう支えるのか? あるいは、より大きな顧客・優良な顧
客 をどう獲 得 できる の か?
要するに、デザインの細部ではなく、会社全体にどう貢 献するかに焦 点を当ててみよう。