UX
VS
KPI
(重要業績評価指標)
わ か るよ、 こう思 ったよね 。 KPIは同僚じゃないでしょと。確かにその通りだ。ただし、
KPIを決めているのは同僚たちであり、その根拠が現実的であるとは限らないという点は
重要な論点だ。
ここで KPIについて触れたのは、先ほど話題に出したプロダクトマネージャーたちは、た
いてい KPIが大好きだからだ。それ自体はまったく悪いことではない。 適切に使われる限
り、KPIは解決策の成否を測定する有効な手段だ。優れたデザイナーであれば、自分の
解決策を効果測定し、そこから学び、改善に活かすだろう。
では、問題は何か?
KPIは本質的に、「望ましい結果」を事前に定量的に定義しようとする指標だ。たとえば、
リサーチを始める前からコンバージョンを 20%改善するのが目標と設定されるケースなどが
それにあたる。20%って良い結果なのだろうか? そもそも達成可能なのだろうか? それ
に、どうすれば実現できるのかについての見通しはあるのだろうか?
私 が よ く 使 う ジ ョ ー ク と し て は 、「 じ ゃ あ 20% 達 成 し た ら そ こ で や め て い い ? 」と い うも の が
ある。
KPIは あ くま で 測 定 す べ き 指標であり、望ましい改善の量そのものではないのだ。
33. 異なるステークホルダーとの協働