アン ケ ート調 査
私はアンケート調査に対して、愛憎入り混じった感情を抱いている。いくつかの研究で
は、一般的なマーケティング調査形式のアンケートは、最大で30%の誤差が出ることが
示されている。実際に私自身が実施した調査でも、明確に正解・不正解が存在する質問
でさえ、最大40%が誤答という結果になったことがある。しかもそれは、解釈の余地が
ない質 問で、だ。
一般的に、私はアンケート調査を避けがちだ。ただし、次の 2つの場合を除いては例
外だ。1 つ目は、大規模な母集団に対して特定の質問を投げかけたい場合。2つ目は、
誰 にも話を聞けない場合だ。
たとえば、多数の個人や企業の意見の変化を定量的に把握したいとき、アンケートは
唯一有効な手段となることがある。このようなケースでは、アンケートは統計調査の領域
に入り、これまで述べたような原 則 がそのまま当てはまる。
あるいは、 50 人のCEOに質問をしたい場合、彼らのような層との面談を設定するの
は非常に困難だが、短時間で終わるアンケートであれば回答してくれることも多い。このよ
うなケースでは、得られるのは統計的に有意な結果ではない。だから、分析には十分な
注意が必要だ! それでも、何らかの実際の回答が得られるという点では、大きな価値
がある。
少人数を対象としたアンケート調査では、得られる「データ」の信頼性は非常に低くなる。
しかし、賢明な人であれば、その限界を理解し、そのデータだけを 根 拠 に 高 コ ストな 意 思
決定を行わないようにできる。一方で、アンケートが 有効に機能する場 面もある 。たとえば 、
社内データをもとにある仮説を立てており、それが外部の意見と一致するかを確認したい
場合だ。たとえば、社内データが「CEOは タ ー キ ー サ