診断型デザインの大きなメリット
診断型デザインは、時間さえかければ必 ず うまくい く。なぜか。診断型デザインは悪い
アイデ ア を 潰 して いくプロセスだからだ。仮説を検査するたびに、より多くの情報が得られ
る。より多くの情報があれば、良さそうに思えるアイデアが実は的外れだったことに 気 づく
ことができる。完全に迷子になって次に何をすべきかわからなくなったら、より多くの情報を
得ることだ。文脈をもっと理解しよう。より多くの症状を見つけよう。関連する症状の原因
を考え、修 正する!
診断型デザインは、実 際 に起きている問題を解決する上で最も安上 がりで、最速の解
決方法でもある。最も多くの症状を説明できる仮説は、常に最も有望な選択肢だ。つまり、
常に最も蓋然性の高いアイデアに取り組めるということだ!
思いつくアイデアの大半は役立たずだ。これを覚えておいてほしい。だからこそ、アイ
デアの取捨選択は極めて価 値 がある。
はじめは情報が少ないので、診断を遅く感じるかもしれない。ただし、リサーチと仮説
構築にたくさんの時間を使えば、残りのデザインプロセスはさくさく進む。リサーチはかった
るいと思われがちなので、 飛ばしてすぐにビジュアルづくりに入ってしまうデ ザイナーもいる。
その結果、価値のない機能をつくってしまい、しかもそれに気づくのに時間がかかってしま
う。それはまるで、まだ待合室にいて診断もしてないのに、医師から薬を処方されるような
ものだ。これじゃ処方も間違えるだろう。
合議制で決めるデザインのほうが、ビジュアルづくりへの着手は早い。だが、プロセス
全体で見れば、診断型デザインのほうが大きな価値が生まれやすい。
診断型デザインには、どうでもいいことに取り組むことが不可能になる、というメリットも
ある。不可能だ ...