真 実 な んて 誰 も 欲しがってな い?
私はこれまで、データを巡ってかなり怪しいリクエストを数多く受けてきた。だいたい、こ
んな 感じだ 。
A 氏: 「 ジョエル 、この キャン ペーンが 成 功したって言 えるデ ータを用 意してくれ ない?」
私 : 「それ、本当に成功だったの?」
A 氏: 「いや、正直言ってイマイチだった。でもクライアントにそうは言えないんだよ
ね」
私 : 「それなら、“どう説明するか”を一緒に考えるべきで、“どう嘘をつくか ”を考え
る べ きじゃな い だ ろ 」
あるマネージャーは、自分のチームに都合がいいようにソフトウェアのバイアスを調整して
くれと頼んできたことがある。別の人には、上司の承認を阻むようなネガティブな示唆は含
めるなと言われた(そのプロジェクトは実行され、案の定大失敗した)。そして最もあからさ
まだったのは、「プレゼン資料の数字を改ざんしてくれ」という依頼だった!
当然ながら、私はそうした要求には一切応じなかった。その結果、件の失敗プロジェク
トからは外されてしまったが、個人的には命拾いした!
常に周りには協力的でありたいが、データを使って意図的に嘘をつくようなことに対して
は非常に慎重になるべきだ。見かけだけ整えたデータで気分がよくなったとしても、それが
真実になるわけではない。その代償は、現実に起こりうる。