
プロの視点:価値ある課題の兆候を見極めよ
実際のプロジェクトで私がよく見かける、「価値ある問題が潜んでいる可能性が高い」兆
候がいくつかある。これらを見かけたら、ぜひ掘り下げてみてほしい。
まず、こうした兆候を見抜くには、客観的な業 務と主観的な業務の違いを理解しておく
必要がある。客観的な業務とは、判断がほとんど要らない作業である。真偽がはっきりし
ていたり、レシピのように手順が決まっていたりするものだ。一方、主観的な業務とは、
顧客対応や戦略判断のように、状況を理解した人だけが下せる判断や決断が求められる
仕 事である。そして多くの場合、客観的な作業はソフトウェアで置き換えられる。
兆候1:繰り返し作業。最初のわかりやすい兆候は、同じ作業を繰り返している場面
である。たとえば、従業員があるドキュメントから別のドキュメントへ情報をコピペしていたり、
同じ顧客情報を何度も入力していたりするなら、それは自動化や入力フォーム化のチャン
ス か もしれ な い 。
兆候2:本人しか使っていないスプレッドシート。次に注目すべきは、特定の個人、ま
た は ご く 少 数 の 人 だ け が 使 っ て い る ス プ レ ッド シ ート で あ る 。 こ うし た ス プ レッド シ ート は 、 た
いていその人が自分の業務を整理したり、客観的な作業を管理するためにつくったもので
あることが多い。そして注目すべきは、それ自体が「何をデジタル化・自動化すべきか」
の ヒントの 宝 庫 であるという点である。
兆候