
観察
最もシンプルなユーザー調査の手法だ。コストもかからず、自然で、たいていはとても手
軽に実施できる。非常におすすめだ。
何を調査すればよいのか、会社でどう調査を始めればよいのかと迷っている場合は、ま
ず数人のユーザーに自社プロダクトを使ってもらう様子を観察してみよう。ルールも、特定
のタスクも、決まった質問も必要ない。ただ、できるだけ長く観察することだ。
観察を始めてまもなく、ユーザーが意図していなかった順番で操作したり、予想外の手
順で機能を使ったり、本来想定していない組み合わせ方で使っている場面に出会うだろう。
だ が 、 そ れ は 間 違 い で は な い!
それこそが 興味深い発 見 な の だ!
なぜそうしたのか? と尋 ね て み よう。 何 をしようとして い た の か? と聞 い て み よう 。 もし別
のやり方があればそれを見せて、なぜその方法を使わなかったのか聞いてみるのもよい
だろう。
大切なのは、観察し、好奇心を持ち続けることだ!
運がよければ仕事外でも、実際に人がプロダクトを使っている様子を見かけることがあ
る。いわゆる「自然環境下での使用」だ。その場合も、決して声をかけずに、ただ観察し
て み よう。 デ イビッド・アッテン ボ ロー
*1
が野生動物を見守るように。
*1 訳注:英国の自然ドキュメンタリーで有名なナレーター。その場を当事者ではなく、外から動物観察するよう
に眺めるニュアンスを込めた表現。