ア ク セ シ ビリティ
時々、ア ク セ シ ビリティとユ ー ザ ビリティが混同されることがある。そして、この混同が
原因で、デザイナーが無知なままでいることもあるため、まずはこの点を明確にしておこう。
この 2つは密接に関連している。言ってみれば、困難さという同一線上の異なる地点だ。
ただし、一般的にユ ー ザ ビリティは、ユーザーが心身ともに健常であり、基本的にはデザ
インを使いこなせることを前提としている(これはあくまで非公式な定義だが)。一方で、ア
クセシビリティはそうした前提を置かない。視覚障害や聴覚障害のような深刻な障害を含
むのはもちろんのこと、老眼で強い眼鏡が必要な高齢者や、男性の約10%が 該 当する
色覚異常の方々も含まれる。さらに広げれば、古いスマートフォンを使っている人、不安
定なインターネット環境にある人、所得が低い人(多くの国では通信費が高額だ)、メール
アドレスを持っていない人、あるいは現地の言語に不慣れな人々なども該当する。実際、
ある企業は、ごく一般的なプロダクトを移民向けに翻訳しただけで大きな成功を収めてい
る。なんと見事な発想だろう!
ユーザビリティは、平均的なユーザーがどれだけうまくデザインを使えるかを指す。アク
セ シ ビリティは そ の デ ザ イ ン を 使 うた め に 求められる能 力に 関 するもの だ 。 100 万人規模
の公共サービス、たとえば大都市の行政サービスのようなものにおいては、アクセシビリティ
は贅沢ではなく、必需品だ。
さて、アクセシビリティについてある程度整理ができたところで、少し挑発的な投げかけ
をしたい。アクセシビリティの確保をお願いするのは や めよう。 黙って実 装するか、それ が
無理なら本気で戦 って 実 現しよう。
小規模 ...