タスクベ ーステスト
タスクベーステストというテーマについては、 少し慎 重に取り扱いたい。というのも、こ
の本で一番大事にしているのは、現実のビジネスでの実践において、やらなくてよいこと
と絶対やるべきことを見極めるための実用的なアドバイスを提供することだからだ。
タスクの成功率や所要時間を定量的に測定することが、常に意味があるとは限らない。
たとえ ば「 ユ ー ザ ー が A 地 点からB 地点へ移動するのにかかる時間」のような例を考えて
みると、時間を正確に測定するには大量のテストデータが必要になる上に、実際にユー
ザーが AからBへ 移 動 する理 由 は 人 によってバラバラだったりする。
だとすると、タスクベーステストはユーザーの移動理由を明らかにするために実施すべき
なのだろうか? あるいは、大規模検証をしなければ有意なデータが得られないのだから、
タスクベーステストはそもそもやらなくてよい の だろうか?
どっちもありうる! いずれにせよ、テストする文脈に合わせてユーザータスクを設 計 する
必要がある。そして実のところ、それをきちんとやっている人はほとんどいない。 だからこ
そ、あなたはやるべきなのだ! 絶対に! テストのたびに、どんな問いに答えたいかを考
えてタスク設計しよう。適当に決めたタスクで偶然に有用な洞察が得られるはずがない!