未来の価値
VDPは、ロードマップレベルの計画(数ヶ月〜数年単位)での優先順位づけにはとても
有効かもしれない。でも、来週やるべきことを決めるにはどうすればいいだろうか? 2つ
のタスクがあって、同じような価値がある場合、あるいは逆にまったく異なるメリットがある
場合、どうやって選ぶべきなのか?
現実の仕事では、明確な正解がないことがほとんどで、多くの場合、自らの判断が求
められる。しばしば「トレードオフ」を迫られて、簡単ではあるが価値は小さいことや、時
間がかかるわりに価値が見込めないことに取り組むこともある。現実的に、それが賢明な
判断といえる場合もある。実際、「適切なトレードオフができる力」は、経験を通じてしか
身につかず、多くのマネージャーが採用時に重視する重要なスキルだ。
ある機能の価値は、実のところ……そう、「確率」によって決まることが多い!
まず考えるべきは、ユーザーにとっての確率だ。その機能を使うユーザーはどれくらいい
るのか? どれくらいの頻度で? どれくらいの時間? もしその変更を行わなければ、ど
んなコストや不便が発生するのか? その変更がなければ、ユーザーはどのように対応す
る の か? ( たとえ ば 、 サ ービス か ら 離 脱 する の か?)
2つの機能の価値がほぼ同等であっても、一方が毎日使われ、もう一方がたまにしか
使われないのであれば、まずは毎日使われる機能をつくるべきだ。そのほうが、インパク
トを 与 える 確率が高い。
時間とコストは、優先順位をつける上で有効な判断基準になることが多いが、常に価
値とのバランスで考える必要がある。生み出す価値が大きければ、それだけ時間をかける
「意味」があるということだ。もし時間とコストだけで優先順位を決めてしまうと、やがては
価値の低い小 ...