UX
VS
営業
営業担当者は、一般的に非常に魅力的な人格を持っていることが多い。もちろん全員
がそうとは限らないが、人を説得することを日々の業務としているという点を考えれば、そ
れも納得できる話だ。また、技術営業職や「ソリューションアーキテクト」と呼ばれる職種
の人は、UX 担当者と開発者、あるいは他の営業担当者との間をつなぐ架け橋としても
機 能 することが ある 。
価値を創出するという観点で重要なのは、営業担当者が一日中、見込み顧客と会話
を重ね、肯定的な反応も否定的な反応も頻繁に受け取っているという事実に気づくことだ。
UXデザイナーとして洞察やフィードバックを求めているなら、そのどちらの反応も有益な情
報 源となる。
顧客獲得のきっかけになる機能がどれかを知ることは素晴らしい。自分の取り組みがす
でに価値を提供できていることを確認し、さらなる価値創出の余地がどこにあるかを把握
できる。一方で、顧客が好まな いことを知ることも同じく重要だ。修正すべきもの、捨てる
べきものがわかる。
ただし、注意が必要だ。営業担当者は、あなたが何を企画しているのかを聞きたがる
傾向にある。あまりに早く情報を伝えてしまうと、彼らが実際の顧客に対して、時期尚早
にそれを売り込み始めてしまうこともある。また、忘れてはならないのは、営業担当者は
顧客がそれほど価値を感じていないものでも、自分たちが売りたいと思う機能を要望して
くる可能性があるという点だ。
営業担当者の声には耳を傾けよう! ただし、その内容は検証が必要だ。
もし営業部門があなたの業務にとって重要なステークホルダーであるなら、「どのように
成約率向上や平均受注額増加に寄与するか」という視点で会話の枠組みを構成するべき
だ。デザインの仕立てや哲学に関する議論は、営業担当 ...