
対立:
ユーザー 価値
VS
ビジネス価 値
ここで私たちは初めて、「ユーザー」と「お金を払う人」が同一ではないケースに出会う。
この構造においては、企業がより多くの収益を得ようとするあまり、ユーザー体験を犠牲に
する誘惑に駆られる危険があるということを、しっかり認識しておくべきだ。
Facebookがその典型例である。
初期のFacebookは、広告収益を増やすためのニュースフィード最適化ばかりを行って
おり、そのため、より多くのデータが集まるほど、次第にフィードは収益重視の投稿で埋
め尽くされるようになった。その結果、ユーザー体験はどんどん悪化していった。
何 年も経ち、ユーザーが 20 億人を超えた頃には、Facebookは マ ー ケ タ ー に 対 して「 ア
ルゴリズムを悪用して注目を集めろ」という強力な動機づけを与え、それによってコンテン
ツ閲覧者が搾取される構図ができあがっていた。そして、その構造にグローバルなビジネ
スモデル全体が依存するようになり、もはや抜け出せなくなった。
ユーザーが Facebookの質の低下を実感し始めると、ブランドへの信頼は急速に崩壊
していった。この本の執筆時点
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で、同社の株価やマーケティング施策、さらには
Netflixの『監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影』というドキュメンタリー作品な
どにも、それははっきりと表れている。この一連の問題の根元にはユーザー価値とビジネ
ス価値の対立があると、私ははっきり言いたい。