収益モデル:課金方法が明暗を分ける
「収益モデル」とは、顧客がプロダクトやサービスに「どのように」お金を払うかを決める
こ と だ 。( Netflixの ような )月 額 サ ブ スクリプ ション 、( 車 の リース の ような )2 年契約、(洋
服を店で買うような)一括前払い、あるいは事前に「クレジット」を購入して後で使う方式
などがある。理論的には、プロダクトや顧客が同じでも、会社が収益を得る方 法 はさまざ
まに 設 計 できる 。
収益モデルはすべてのビジネスモデルで重要だが、B2Bソフトウェアの文脈では、課
金方法の選択がどれほど大きな影響を与えるかがよくわかる。製品やサービスに合わない
収益モデルを選ぶと、会社の業績が大きく変わってしまう。
たとえば中小企業向けソフトを売る場合、価格は「1ユーザーあたり月 10ドル 」か もし れ
ない 。月 額サブスクリプションなら、使い始めるコストはとても小さい。1ユーザーなら 10ド
ル だ け だ! し か し 、 5年契約かつ最低10 ユーザーが必要なら、顧客は最初に6, 000ド
ルを払 わなけ れ ば ならない 。
価格・顧客・製品を変えずに、コストの 感 じ 方 だけを変える。同じ価格でも、サブスクリ
プションのほうが長期契約よりはるかに売りやすい。
今度は、顧客がユーザー数ではなくデータ量 に価値を感じる場合を考えてみよう。5 年
契約は売りにくいだけでなく、会社側も5年間デ ータコ ストを負担し続けることになり、顧
客もユ ー ザ ー を 追 加 し に くくな る 。
収益モデルとプロダクト設計のミスマッチは、会社を潰すこともあるし、そうならないこと
もある。その違いは自分で決められるものではない……
20. B2Bソフトウェア:SaaS ...