フォーカスグ ル ープ
( が な ぜ ダメな の か )
『UX for Beginners』の中で最も引用された言葉の 1つ に 、「 フ ォ ー カ ス グ ル ー プ を や
るくらいなら自分に火をつけたほうがマシだ」という一節があるが、私は今でもその考えを
変 えてい ない 。
フォーカスグループとは、複数のユーザーを同時に集めてグループ形式でインタビューす
る方 法 だ 。しかしこれ は 個 別インタビューとは 異 なり、 社会的な力学が生まれる。内向的
な人は発言しなくなり、声の大きい人が場を支配し、強い意見が多くの人に受け入れられ、
ユニークな発言は埋もれてしまう。そして「妙な」体験や恥ずかしい話は語られず、結果的
に、その場全体が一番声の大きい人に引きずられていくのだ。
もし明日が 締め 切りでない限り、個 別インタビューのほうが、より深く、より多く、そして
バイアスの少ない回答を得ることができる。そのため、フォーカスグループが最適な選択
肢 に なることは ほとんど な い 。
ただし、 1つ だ け 大 き な 例 外 が あ る! そ れ は 、 ネ ガ ティブ な 状 況 をステークホ ルダーなど
の関係者全体に実感してもらいたいときだ。このような場面では、グループディスカッション
は非常に効果的に機能することがある。
最初の活用例としては、グループに新しい認識や意見を持 ってもらい た い 場合だ。たと
えば、あるチームがユーザビリティの重要性を軽視しているとしよう。その理由は、自分た
ちが日常的にプロダクトを使っていて(いわゆるドッグフーディング)、実際の使いづらさを
体験していないからだ。こういったチームから本気 の 共感を得るのは簡単ではない。
全員を 1つ の 部 屋 に